自分の中に、強さと優しさをもつこと
2022/07/23
おはようございます!
大阪市淀川区を拠点に活動しているキャリアカウンセラーの小坂(おさか)です!早いもので、7月も下旬になりましたね。気を抜いたら、あっという間に8月、9月と、季節が過ぎていくのだろうなと感じています。さて今日は、最近私が考えている、自分の中に「強さ」と「優しさ」を持つことについてお話をしたいと思います。私は、日々キャリアカウンセラーとして、大学生や社会人のキャリア相談にのっています。その中で、人と向き合う際には、「優しさ」だけではなく「強さ」も必要だと思うことがよくあります。ここでの「優しさ」とは、相手のことを想い、相手の思いや言葉を否定せずにそのまま受けとめてよりそう姿勢です。一方、「強さ」というのは、相手のことを思うが故に、本音で話をして時にはクライアントに対峙していく姿勢のことです。どちらも相手のことを想うのは共通していますが、その態度への表れ方は異なっています。強さと優しさ、どちらも深くとらえると難しいことなんですよね。 ただし、特に「強さ」に関しては、カウンセラーとしての私自身の課題だとも感じています。
以前、とある23卒の就活生の就活サポートをさせていただいた時のお話をします。彼は、緊張しているのか、不安なのか、どこか弱々しい口調で話をしてくれました。そんな彼に対して、私は、まず信頼関係を築こうと思い、彼のペースに合わせて対策を進めていきました。そして彼と関わる中で、「就活を進める上で、ここは彼の課題だな。」と感じるポイントを見つけました。ところが当時の私は、このように考えてしまったのです。「彼には課題があるけど、 今の彼にはまだ早いかも知れない。 ここで指摘したら、彼は自信を失うし、 私との関係もギクシャクしてしまうかも?」結局、私はその点についてはアドバイスをせずに、言葉を飲み込んでしまいました。その後、就活は進んでいきましたが、残念ながら彼は、第一志望の会社からは内定をいただくことはできませんでした。その後、採用担当からの面接フィードバックがあったそうなのでその内容について彼に聞いてみました。すると、なんと私が心配していた彼の課題がそのまま不採用に直結したということがわかりました。その事実を知った時、私はキャリアカウンセラーとしての自分のことが情けなくなりましたし、自分にめちゃくちゃ腹が立ちました。これからの社会人人生を生きる上で、ファーストキャリアの選択は非常に重要です。そんな大事な機会を考える時に、カウンセラーの弱さや忖度によってその機会を台無しにすることは許されないと思いました。当時、どうするのが正解だったかはわかりませんが、優しさだけでは本質的に人の役に立つことはできない、そう痛感した経験でもありました。
また、私のメンターからも、「小坂さんは優しすぎる。 本気で人の役に立ちたいなら、 もっと強さを出していったほうがいい。 そこが小坂さんの伸び代じゃないかな?」と言っていただいたことも、重なりました。そこから、私は特にカウンセリングの現場では「強さ」を意識するようになりました。何も相手と言い争いをするわけではないし、相手を否定するわけでもありません。でも、伝えないといけないことはしっかり伝える。自分が嫌われることよりも、キャリア相談の目的にコミットするほうが大切です。強さを持って、人と対峙すると何が起こるか。キャリアカウンセリングの場においては、相手と自分の間にほどよい緊張感が生まれるのです。その緊張感があってこそ、クライエントはクライエント自身と本気で向きあう姿勢になることもできる。逆に、強さがないとどうなってしまうのか。相手のご機嫌をとったり、なにか忖度して話をすることで相手との関係を保つことが優先になってしまいます。たしかにお互いに、心地よいかもしれません。ですが、わざわざ自分と向き合う時間を作って相談に来られた中でこれをやってしまうと、本気で自分と向き合う機会を、カウンセラー側が奪うことになります。そんな関わりでは、ただの「仲良しごっこ」になってしまう。私のカウンセリングサービスは、仲良しごっこの時間を提供しているわけではありません。本気で自分の人生と向き合い、自分の力で自分の人生を選択して生きていく。そこにコミットできるように、私は日々、「強さ」を意識しています。とはいうものの、私はこの「強さ」を持って人と接することはなかなか苦手なんですけどね。ここは、私の課題でもあります。
まだまだ未熟さを感じていますが、大切な姿勢はブレさせずに、これけらも目の前の方に向き合っていこうと思っています。今日はここまでです!