効率化の罠
2022/11/26
おはようございます!
大阪府淀川区を拠点に活動している、
キャリアカウンセラーの小坂(おさか)です(^-^)
今日は、「効率化の罠」
というテーマでお話ししたいと思います。
なんだかちょっと怖そうな感じですが、
全然そんなことはないので、ご安心ください。
突然ですが、
あなたは普段動画をよく見るでしょうか?
例えば私は、通勤中に
YouTubeの動画(勉強系)をみることが多いです。
特別なことは何もせず、
通常の速さでまったりと試聴しています。
ですが、周りの友人に話を聞いてみると、
2倍速にして見たり、切り抜き動画を見ていたりと
試聴時間を短くするようにして
見ているのが一般的とのことでした。
たしかに、時間効率を考えるとスピードを上げて
試聴する方がいいのかもしれません。
忙しい中でも、
みんないろいろ工夫をしているんだなぁ
と私は感じました。
ところが、ついこの前、
個人的に衝撃的な話を聞くことがありました。
何かを調べようとネットで検索しようとする時、
私はまずGoogle検索を使うのですが、
なんと世の中にはTikTokで検索する人が
増えてきているそうです。
なぜTikTokを使うのかというと、
短時間に内容が詰め込まれた要約動画だから、
タイパ(タイムパフォーマンス)が良いという
理由のようです。
たしかに、YouTubeの動画に比べると、
TikTokは時間が圧倒的に短いので、
タイパは確実にいいですね。
短い時間で、
欲しい情報に辿り着くことができます。
本当に、便利な時代になったものです。
(こういうと、なんだか急に老けた感じがします笑)
ですが私個人としては、
全てが、効率的にできることが良しとされる
風潮になっていると感じ、
なんだかモヤモヤする気持ちも残ります。
たしかに
何かの目標を達成しようとした時には、
効率や生産性を意識することは非常に大切です。
例えば、
本気でプロ野球選手になりたいと
思ったとしましょう。
本気でプロ野球選手になりたければ、
サッカーの練習をしていてはいけないし、
のんびり草野球を楽しんでいるだけでは、
きっとその夢は達成できないでしょう。
のんびりしているうちに歳を重ねて、
体力の限界を迎えることになります。
有限である命の時間を、有効活用するためには、
効率のことを頭に置かないというのは
あり得ません。
ですが、
何でもかんでも効率化することが
良いことなのでしょうか?
それは違うのではないかと、私は思います。
なぜなら、効率化をすることで
切り捨てられていくものがあるからです。
効率化をするということは、
今までにあった部分を一部削ぎ落とす
ということです。
削ぎ落としたものが、
実はとても大切な役割を持っているもの
だったとしたら?
たとえば、今から約3年前、
リモートワークが当時働いていた会社に
導入されました。
リモートワークにより、
自宅で仕事ができるようにもなりましたが、
連絡などは、teams上でメッセージでやりとりを
するような仕組みになりました。
メッセージのやり取りで連絡・指示が済むために
効率的に沢山の仕事を回すことが可能になり、
リモートワークになってからより忙しくなった、
という方もちらほらいました。
ところが同時に、
仕事の合間のちょっとした雑談がなくなり、
周囲を気遣う心配りなどが見えづらくなり、
意味のあるメッセージのやりとりしか行われない
という状況が発生しました。
結果的に、
コミュニケーションエラーが増えて、
関係者とのトラブルが増えたり、
クッションになっていた関係性が途絶えたことで
メンタルヘルス不調に陥る人が続出しました。
効率化を推し進めると、
表面的なやりとりが増えてしまい、
メッセージの奥にある感情や意図を読み取る力が
急激に失われてしまったのではないかと、
当時の私は、恐怖にも似た感情を覚えました。
これは、仕事だけに限った話ではなく、
全ての効率化において当てはまる事象です。
社会がどんどん生産的・効率的に変わる中で、
大切な何かが、不要と捉えられて失われていく。
非効率は悪とされ、
効率的に生きなければならないという
社会からのプレッシャーに応えながら
生きていかなければならないとしたら・・
これは、とても悲しいことだなと私は感じます。
また、効率化という観点で、
私が海外旅行に行く時の旅のスタイル
についてもお話をしてみたいと思います。
以前にも記事で取り上げましたが、
私の旅のスタイルは、
観光地を転々と巡るようなものではなく、
一つの地にとどまり、時間を過ごすというものです。
効率的に観光地をめぐることではなく、
ゆっくり時間を使って、
「その土地の空気になる」レベルまで
なじむことを大切にしています。
結果的にその方が、現地の人たちの生活や
街の地形などを鮮明に記憶に残すことができるので、
私は自然とこのスタイルに落ち着きました。
もちろん、旅のスタイルは人それぞれなので、
沢山の名所を巡るのが好きな人もいるでしょう。
ですがもし、
効率化を優先させて計画を立てているとしたら、
きっと旅行から帰ってくると、
ひとつひとつの思い出は薄くなっているでしょう。
それは結局、時間をかけていないからです。
実際に私は、
数十年経った今でも、何度でも思い出して
じっくりと思い出にふけることができますし、
その町の地図や、通った道もほとんど覚えています。
せっかく効率化をして時間を捻出し、
その時間でさまざまな経験をしたのにも関わらず、
何も自分に残っていない。
これって、
すごくもったいないことだと思いませんか?
だから私は、
あえてゆっくり時間を使うことを
意識しています。
大切なことは、
効率化するべきところと
効率化してはいけないところの
メリハリをつけることです。
やりたくないけど我慢してやっている
ことは効率化して、
自分にとって大事なことや忘れたくないことには
しっかり時間を使う。
効率だけにとらわれると、
本当に大切なものを見失ってしまうかもしれないと
私は感じています。
今日はここまでです!
キャリア相談をしていて、うれしい瞬間
2022/11/12
こんばんは大阪府淀川区を拠点に活動している、キャリアカウンセラーの小坂(おさか)です(^-^)最近、24卒の方の就活相談をぼちぼち受けています。就活が早期決着の様相を呈しており、3年次のサマーインターンの時点からすでに「戦い」は始まっているようです。個人的には、大学とはそもそも学問を納めたり、専門性を高める場であって就活のための準備期間ではないという立場なので、就活の早期化にはモヤモヤした感情を覚えます。
さて先週のことですが、私は1週間東京に出張していました。キャリア相談の仕事ではなく、メーカーの研究開発職の仕事の方で、JIMTOFという展示会に参加するためでした。JIMTOFとは、2年に1度、日本で開催される工作機械の展示会です。私が勤めているメーカーもブースを構えており、来場者の方々と技術的な交流をさせていただきました。そして、展示会が終わった後には、以前キャリア相談をした方々にお会いしていました。今までオンラインで相談を受けていたので、彼らと直接お会いして話をするのは、新鮮な感じでしたね。私が彼らと初めて会った時には、迷いと不安の中にありました。それから時を経て私との関わりの中で変化があり、自分の道を自分で決めて生きている姿にはグッと込み上げてくるものはありました。話は盛り上がり、あっという間に時間が過ぎましたが、中でもこのような言葉をいただけたのが印象的でした。
「小坂さんが伴走してくれたから、今の自分があります。」「もっと早い時期に、小坂さんに会えていたらよかったです。」
私自身の予想を超えて、嬉しいお言葉もいただけて感無量でした・・ですが何より、私が嬉しかったことは、過去にキャリア相談をしてくれた方たちに変化が見られたことです。自分だけではなく、自分の周りの環境や自分の周りの人間関係など、生きていると様々な変化にさらされます。その中でも、変化に流されて、あわせて生きるのではなく、自分の力で自分の人生をどう生きたいか真剣に考えて行動している状態にある。これは彼ら自身の本来持っている力が引き出された結果だと思っています。大げさかもしれませんが、彼らの人生が動き出していることを感じました。本当に、このような瞬間に立ち合わせてもらえてありがたい限りですね。
私が、昔のようにただのメーカーの研究開発職だけの人であれば絶対に関わることのできなかった方々とのご縁ができています。これからも、キャリアカウンセラーとして、ひとりひとりのクライエントの人生と本気で向き合い、良い変化を起こしたいと心から思えました。自分の人生を自分で決めて生きていける方々をたくさん輩出していきます!今日はここまでです。
受け取り力を高めよう!
2022/11/05
こんにちは!
大阪府淀川区を拠点に活動している、
キャリアカウンセラーの小坂(おさか)です(^-^)
最近はプライベートでも嬉しいことが重なり、
休日がとても充実するようになりました。
しっかりリフレッシュできているため、
日々の仕事も調子がよくなり、
頑張ろうという気持ちが湧いてきています。
いい循環ができていることに感謝ですね。
さて今日は、
自分の受け取り力を高めよう!
というお話をします。
受け取り力、
というものを意識したことはありますか?
ここでの受け取り力とは、
何かの出来事が起きた時に
自分がその出来事をどのように捉えるか
という捉え方のことです。
例えば、
友達と行列のできるラーメン屋さんに行き、
1時間並んでラーメンを食べた
というケースを考えてみましょう。
この出来事ひとつとっても、
人それぞれ、いろんな捉え方をすることができます。
・ずっと行きたかったお店に行けてうれしい!
・1時間待った割には、そんなに美味しくなかったな。
・待ってる間に友達と話もできて楽しかったな。
・待ち時間が1時間程度で済んでよかった。
このように、
出来事は同じでも人によってさまざまな捉え方を
することができます。
どれだけ自分が柔軟に、
自分にとってポジティブな
解釈をすることができるか。
これが、今日のテーマである、
受け取り力を高めていこう
と言うことになります。
次からは、
受け取り力を高めるメリット3つについてお話します。
◆【メリット①】足るを知る、ことができる
受け取り力が低い状態だと、
何を手に入れても、どんな刺激があっても
心の中はスッキリ満たされることはありません。
どこまでいっても、どこか満たされない。
自分にとっての幸せがどこにあるのかわからない。
そうなると、お金や時間を使って、
さらなる刺激や経験を求め続ける
人生になってしまいます。
ひるがえって、
受け取り力が高い状態とどうなるでしょうか?
受け取り力が高いと、
小さな出来事からも幸せを感じることが
できるようになります。
自分にとって、何が満たされると幸せなのか。
必要十分な幸せを感じられるハードルが低くなり
「足るを知る」ことができるようになります。
結局のところ、
地位や名声、お金や人脈など
自分が何をどれだけ持っているかよりも
その環境から自分が何を受け取れるかの方が
はるかに大事で本質的なことなのです。
◆【メリット②】インプットの質が変わる
また、受け取り力が高まることで、
インプットの質が大きく変わります。
またラーメンを食べている時の例で考えますが、
受け取り力が低い以前の私は、
こんなふうに考えていました。
「う〜ん、これは僕の好きな味じゃないんだよなぁ」
「なんだか損をした気分・・」
ですが今の私は、このように受け取っています。
「このラーメン、〇〇さんが好きそうな味だな」
「今度〇〇さんに教えてあげようかな。」
このように、受け取り力が変わることで、
インプットの質が大きく変わり、
その後の自分の行動にまで変化が現れるのです。
◆【メリット③】価格以上の価値を感じられるようになる
自分の受取力を高めると、
経済的なメリットも発生します。
例えば、
高額の自己啓発セミナーを受けたとしても、
自ら学び取ろうとする姿勢がなければ、
自分を何も変えることはできず、
金額以上の価値が得られたとは思えないでしょう。
逆に、無料のセミナーであっても、
自分が何を受け取れるかという姿勢で受けることで
自分自身で、自分を変えるきっかけを創りだす
ことができます。
「誰かにしてもらうサービス」
にはお金がかかります。
ですが、
「自分の受け取り力を高めて、価格以上のものを掴む」
ことにはお金はかかりません。
こんなにコスパのいいマインドセットは
ないと思います。
しかも一度手に入れたら、
このマインドを持ち続ける限りは、
一生効果が続きますからね。
自分を成長させてくれるのは、
どれだけお金を使ったかではなく、
結局自分の受け取り力次第なのです。
◆受け取り力を高めるキーワード
受け取り力を高めるための鍵は、「感謝」です。
何か小さいことにでも、どんなことでも
感謝してみようと意識を向けてみてください。
・朝スッキリ起きれたな。
・天気は曇りだけど、程よい涼しさだな。
・今日はあの人と話ができてよかったな。
身の回りの小さな出来事にまで感謝できると、
自分のインプットの質が良くなり、
毎日がうれしい出来事で満たされていきます。
みなさんもぜひ、「受け取り力」を意識して
1日を生きてみてください。
周囲の環境に文句を言うばかりではなく、
受け取れることに感謝することができるようになり、
心を穏やかに保つことができるようになりますよ。
今日はここまでです!