100%自分に合う会社は見つけられない。
2022/10/29
大阪府淀川区を拠点に活動している、
キャリアカウンセラーの小坂(おさか)です(^-^)
最近、友人数名から
転職に関する相談を受けることがありました。
相談内容は伏せますが、
最近の転職相談では、
自分の理想とするあり方を実現できる環境を
会社に求めている人が多くなった印象です。
今の働き方も悪くはない。
けれど、このままでいいのだろうか?
という、どちらかというとポジティブな理由で
転職を考えているようです。
私が2年前に初めて転職した際は、
誰かの指示や期待によって動かされている
今までの自分とは違う生き方をする、と決めて
自分で道を決めて進んでいきたいと思ったことが
きっかけでした。
その後、大企業から
ベンチャー企業、中小企業へと転職し、
それぞれの規模感での働き方や、
社内の風土などを肌で感じてきました。
その中で私は、
100%自分にあっている会社は
見つけることができない
という結論に至りました。
以前に、私の知り合いで、
100%自分にあっている会社に転職できた!
年収もアップして、満足している!
という方がいました。
私は素直に、よかったなぁ〜、いいなぁと
思っていたのですが、
結局その方は数年後に転職していきました。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
私は当時は不思議でなりませんでした。
ですが、給料ひとつとっても、
年収がアップしたにも関わらず、
転職先の会社の給料が低いと
不満に感じている方もいます。
つまり、
転職した時点では満足していたが、
働くにつれてどこか不足している部分が見えてきた
ということだと私は思っています。
結局のところ、転職した時点では
自分にあっている会社なのかどうかは
わからないというのが結論です。
私は、
転職とは履き慣れた靴を捨てて、
新しい靴に履き替えるようなもの
だと考えています。
ここでいうところの、
履き慣れた靴が「今の会社」、
新しい靴が「転職先の会社」です。
転職を検討する際、
今の会社には何らかの不満こそあれど、
履き慣らした靴のように
今の会社の環境・働き方が馴染んでいるものです。
一方で、転職先の新しい会社は、
新しい靴のようにピカピカしてカッコいいですが、
足にフィットしてなかったり、
硬くて歩きにくかったりします。
足に馴じむかどうか、歩きやすいかどうかは、
靴を買ったその時だけでは判断できず、
履き続けて、歩いてみなければわかりません。
このように、
会社についても、転職するまさにその時の条件が
100%自分にあっていたとしても、
徐々に会社に馴染んでいくうちに、
働きにくさやイメージとのギャップが
出てきてしまう場合もあります。
それゆえ、
転職先の会社を探すときには、
今提示されている条件だけで比較するのではなく、
自分がその会社で3年、5年、10年と
長く働く時のイメージをすることが大切です。
このような、時間的な奥行きを持った条件で、
比較することを私はおすすめしています。
ですが、
この奥行きを入社前に想定することは
意外と難しいです。
奥行きを持ったイメージをするためには、
自分の価値観を明確化しておくことが不可欠です。
・自分の理想の働き方とは何か。
・自分は仕事に一体何を求めているのか。
・そのために、自分は何を妥協できるのか。
・今の会社の労働条件はどうか。
・なぜその会社を辞めずに働いているのか。
加えて、
自分自身がどうなりたいかという方向性、
会社や職場の組織がどうなりたいかという方向性、
これらの解像度を上げておく必要もあります。
いろんな視点から考えた上で、
自分の理想とする働き方、仕事との付き合い方が
実現できない環境であれば、
転職を検討するのが良いと思います。
どの会社に就職・転職したとしても、
絶対に不満は出てきます。
自分にとって、完璧な会社はあり得ませんし、
はじめから、自分のために用意されている会社は
存在しません。
長期的視点を持って、
働く中で自分を会社に馴染ませていき、
自分を表現していくことが大切です。
今日はここまでです!
本業と副業のバランスをとるための考え方
2022/10/22
こんにちは!
大阪府淀川区を拠点に活動している、
キャリアカウンセラーの小坂(おさか)です(^-^)
ぼちぼちと、
24卒の大学生・大学院生たちの自己分析サポート、
ES対策などのご相談が増えてきました。
ついさっき夏のインターンがあったかと思えば、
もう秋冬のインターンなので、
本当に時が経つのはあっという間ですね・・
さて最近の私は、
実はメーカーの研究職の方が
忙しくなってきました。
泊まりでの出張や、展示会の準備、広告案作成など
通常業務外のことも増えてきています。
こういった仕事も、
自分自身のキャリアの幅を広げることに
繋がっていると感じながら働けており、
ありがたいことですね。
さて、私の働き方の現状としては、
・本業はメーカーの研究開発職
・副業/ライフワーク的にキャリア相談
という状態になっています。
※本業と副業と区別するのも変ですが、
ここでは収入額の大きい方を本業、
小さい方を副業としています。
会社員としての立場や働き方にも、
それなりのメリットがあるので
今はこういうスタンスを選択しています。
本業が忙しくなってきた今のような時期は、
キャリア相談の新規募集は停止しており、
過去に相談を受けた方のフォローアップのみ
対応しています。
もっとキャリア相談をやりたい気持ちはありつつも、
バランスをとって焦らずに進めていく
ことを選択しました。
それが結果的に、
精神的ゆとりを生み出すことにつながっています。
精神的ゆとりがあるおかげで、
本業でも調子良く結果を出せることに加えて、
副業でもクライエントに本気で向き合うことが
できています。
このように、
私は本業と副業のバランスをとりながら
働いています。
本業と副業のバランスを取ることができれば、
自分の手でキャリアをデザインすることが
やりやすくなります。
会社に縛られて時間を捧げるだけにはならず、
自分の手で必要なキャリア・スキルを身に付ける
ことができるようになります。
このような、バランスを取るためには、
何を本業にして、何を副業にするのかが
非常に大切となります。
結論から言うと、
自分が得意なことを本業にして、
そのサイドで自分の好きなことを
副業で伸ばしていくのがいいと
私は考えています。
まずは得意なことで自分のキャリアのベースと、
安定した経済的基盤をつくります。
その上で、自分の好きなことを少しずつやっていく。
いきなり自分の好きなことを仕事にすることは
あまりお勧めしません。
なぜなら、好きなことであっても、
それが仕事になった時点で嫌いになってしまう
可能性もあるから。
・本当にこれが自分のことが好きなのか、
・自分は好きなことを仕事にしたいのか、
という本気度と仕事のイメージができるまでは、
好きなことを仕事にするのは
リスクが大きいと考えます。
好きなことを仕事にしなければならない
という風潮やキャリア観には私は反対の姿勢です。
得意なことを本業に、好きなことを副業に。
まずはこの順番で考えれば、堅実ではありますが、
長期的に揺るがない自分のキャリアの柱を
作ることができます。
自分で本業と副業のバランスをコントロールし、
自律的なキャリア形成を進めていきましょう!
今日はここまでです。
心の炎に薪をくべる
2022/10/15
おはようございます!
大阪府淀川区を拠点に活動している、
キャリアカウンセラーの小坂(おさか)です(^-^)
今日は、
私がキャリアカウンセリングをする際、
大切にしている心構えについて、
お話ししたいと思います。
目次
カウンセリングとは何か
心の炎に薪をくべる
心の炎が灯る瞬間
最後に
カウンセリングとは何か
・カウンセリングとは何か。
・自分のカウンセリングはどうあるべきなのか。
私に限らず、カウンセラーとして活動されている方は
日々問い続けていることだと思います。
ただ単に、相手の話を傾聴しているだけでは、
おしゃべりをしているのと変わりません。
何らかの意図を持って関わることによって、
相手にポジティブな影響力を与え、
気づきや自発的な行動の変化を促す。
そんなお仕事が、
カウンセリングという仕事なんだと
私は思っています。
クライエントに、どういう意図を持って関わるか。
それはすなわち、
どんな心構えでクライエントに接して、
カウンセリングの場を作るかということに
つながります。
カウンセリングという場作りの中で、
私が大切にしている心構えが、
タイトルにもある
「心の炎に薪をくべる」
ということです。
心の炎に薪をくべる
私のキャリアの相談に来られる方は、
自分人生や、どう生きるかという問いに
真剣に向き合っている方々です。
ひとりひとり
心の中に願いや希望を持っています。
その願いが心の炎となり、その炎がある限り、
人は自分の人生に挑戦しながら生きていけるのだと
私は思っています。
しかし、理想の状態の自分を求めるからこそ、
いろんな壁が立ち塞がり、
気持ちが落ち込んでしまうことはよくあります。
「今の自分に自信が持てない」
「でも、本当に自分にできるのかな・・」
「そもそもどうしたらいいかわからない」
社会の中で忙しく生きていく中で、
思いの熱さを維持しておくことは、
非常に難しいことです。
今までの自分から変わろう!
と、熱い心の炎が灯ったとしても、
日常の引力に引かれて日常に適応するうちに、
心の火も小さくなってしまいます。
そんな、
消えてしまいそうな小さな種火を大切に守り、
一緒に薪をくべて、炎を大きくしていく。
薪をくべる、というのは具体的には、
私のキャリア相談を通じて
クライエントが自分の原点に立ち返り、
自分の大切にしたい思いや熱さを取り戻すことを
表しています。
その関わりの積み重ねによって、
徐々に、心の炎が大きく熱くなっていく。
その熱い心の炎が、
自分の手で人生を決めて生きていくための
心の支えになってくれる。
私はそう思っています。
心の炎が灯る瞬間
私自身の体験です。
私は心に火がつく瞬間を
体感したことがあります。
今から約3年前、
自分の今までの生き方を変えると決めた時、
心に火がついた感覚がありました。
心の火とは言いますが、
実際には心臓の近くがワッと熱くなる感覚です。
これは体感しないとわからないかもしれませんが、
自分の中からエネルギーが湧いてきたのです。
そして、
自分の人生やキャリアと
真剣に向き合う方の味方になり、
自分の手で自分の人生を決めて生きる
と決断しました。
そこからの私は、
いろんな方と関わりながら、
自分の思いや熱量を確かめたりしつつ、
心の炎を大きくしてきました。
あの時ともった、小さかった心の火が
今の自分を支えてくれています。
ですが、私だけではここまでは来れなかった
とも感じています。
いつもお世話になっている周りの方々が
消えそうな小さな炎を大切にしてくれて、
熱い気持ちを思い出させてくれたから
だと思っています。
私はそんな影響を与えられる人になりたいですし、
私自身の生き様・あり方で、
自分の夢や目標を叶えられる人に
より多く出逢いたいと思っています。
最後に
私は、キャリア相談を通じて、
自分の人生と真剣に向き合っている人の
心の炎に薪をくべています。
ただし、私から直接クライエントの心の炎を
灯すことはしませんし、そもそもできません。
私との関わりの中で、
クライエント自身に変化が生じて、
小さかった心の炎がワァッと灯ること。
そして、一度灯った心の炎を、
絶やさないように強く、熱くしていくこと。
ここが私のキャリアカウンセリングで
コミットできる部分だと考えています。
ひとりひとりが、
誰かの期待や意見に流されることなく、
自分で人生を選択して生きていくことが
できるようになる。
私がしているキャリア相談は、
そこをゴールにしています。
今日はここまでです!
情報は量より質
2022/10/08
こんにちは!
大阪府淀川区を拠点に活動している、
キャリアカウンセラーの小坂です(^-^)
最近急に寒くなりましたね。
私は昨日から毛布を引っ張り出して、
ぬくぬくしています。
暖かいのは良いのですが、
ついつい寝落ちしないように、
気をつけていきたいと思います・・・
さて今日は、
情報の量と質について考えてみます。
日々生活していると、
情報というものはいろんなところから
入ってきますよね。
テレビやネットニュース、SNSや動画、
駅などの広告や友人の噂話など・・
情報に触れずに生きる方が難しいのではないか?
と思えるほど身の回りには情報があふれています。
私たちは、このたくさんの情報の中から、
意識的、もしくは無意識的に取捨選択をしながら
必要な情報を読み取っています。
ですが中には、
・たくさんの情報に疲れてしまった
・何が正しい情報なのかわからない
と感じている人もいるのではないでしょうか?
私が就活相談をしている就活生にも、
そんな方が多くいます。
最近は、新卒就活も大きな波はひと段落し
24卒の就活生が活動を始めるようになりました。
その子たちの話を聞いていると、
・同じ就活生に比べて、自分は何もできていない。
・インターンで本命に落ちたからもうダメだ。
そんな話によく出会います。
実際は、今の時点では何もわからないのに、
いろんな情報に踊らされて
自分から不安になっていっているようです
こういう話を聞くにつれて、
やはり本当の情報・本質的な情報に触れることの
大切さを実感しますね。
SNSやネットの情報は、
本当に当てになりませんし、
そんな情報に触れていても精神的に不健全な状態に
なってしまうと思います。
大前提として、
いろんなところにアンテナをはって、
情報収集をすることは重要なことだと思います。
ただし、
情報や知識は、とにかくあればあるほどいい、
というものではありません。
不確かな情報や噂ばなしなど、
ジャンクな情報集めに時間を費やしていては、
人生の時間ももったいないですからね。
それに、情報が入ることで、
足が止まってしまうこともあります。
23卒の新卒就活をしていた子の中にも、
いわゆる「就活のプロ」になってしまった
学生さんもいました。
確かに、企業の情報や就活の進め方については、
とても詳しいです。
それゆえ、たくさん内定を取るけれども、
最後の最後で決めきれない、という方です。
彼らの口癖はこうです。
「どっちの会社がいいと思いますか?」
「A社の方が将来性はありますが、
ネットの口コミでは人間関係がドライな感じで〜」
いろんな情報に踊らされてしまい、
自分で最後に決断することができません。
こんなにたくさん情報を持っているのに、
肝心な時には、誰かに決めてもらわないと
安心できない。
しかも自分が今、
情報によって操られ、動かされていることには
全く気づいていない。
これが、
多くの情報に触れることの罠でありリスクです。
大事なことは、本質的な情報を見極めること。
ただし、本質的な情報なんて、
自分から待っていても手に入らないことが
ほとんどだと思います。
自分の手で掴みに行くこと。
そして、自分の目でみて正しいものかどうか
判断することです。
この繰り返しによって、
徐々にハナも効くようになってくるので、
情報の取捨選択ができるようになります。
情報との付き合い方が上手い方は、
本質的な情報を見極めた上で、
自分で行動を決定しています。
それゆえ、
人生を自分の手でコントロールしている方が多いと
私自身の経験からも思います。
だからこそ、情報は量より質。
今日から意識して触れるようにしてみてください。
あなたは幸せを感じられますか?
2022/10/01
こんにちは!
大阪府淀川区を拠点に活動している、
キャリアカウンセラーの小坂(おさか)です(^-^)
最近、ありがたいことに
いろいろと調子がいい感じです。
力を入れた仕事がうまくいったこと。
クライエントの成長を感じられたこと。
大切な人と時間を過ごせていること。
夏の暑さがひと段落したこと。
・・・
精神的にも調子のいい毎日が続き、
幸せだなぁ、と感じられる瞬間も多くあります。
さて、ここでひとつ、
あなたに質問をしてみたいと思います。
あなたは、幸せを感じることができますか?
ひとつの記事では語り切れないような
深いテーマが出てきましたね。
そもそも幸せとは何か、
ということも一言では語れないことですしね。
ですのでここでは、
幸せとは、ひとりひとりにとっての幸せ
というものにしておきます。
人は誰しも、
自分にとっての幸せを求めて生きていると
私は思います。
何か自分の中で目標を設定して、
その先に幸せがあると信じて頑張っている方を、
私はたくさん知っています。
私は、そんな生き方自体が素敵だなと
思うことがよくあります。
ですが話を聞いていくと、
よくこんな言葉を耳にすることがあります。
・自分には、まだ能力が足りないから・・
・自分は何者でもない、ただの会社員だから・・
・頑張らないといけないのに、甘えているなぁ・・
真面目な人や向上心の高い人ほど、
そんなふうに思ってしまうことは
自然にあるのかなと思います。
しかし、ではいつになったら、
どうなったら自分は幸せになれるのでしょうか?
自分の目標が達成された時には、
あなたは本当に幸せを感じることが
できるのでしょうか?
これに関して、
受け取り力、という大切な考え方があります。
※受け取り力については、
また別の記事でまとめますが、
自分の力で、自分の人生を幸せにするためには
非常に大切なことだと私は思っています。
受け取り力とは、言葉の通りで、
何かの出来事があった時に、
自分がそこから何を、どれだけ受け取れるか、
という力・マインドセットのことです。
例えば、
「豚に真珠」ということわざがありますよね。
真珠のような価値のあるものでも、
豚にはその価値がわからない、という意味です。
つまるところ
どんなに貴重な機会や、大切な人との出逢い、
価値のある情報がやってきたとしても、
自分にその価値がわからないと、
チャンスを逃してしまうということです。
仕事や家庭で忙しくしていると、
ついつい目先のことで精一杯になってしまいます。
そうなると、目の前にあるものの
本当の価値が見えづらくなるものです。
心に余裕がなかったり、
受け取り力が低ければ、
気づかぬうちに、豚さんになっている
かもしれませんね。
本当はもう十分に幸せなのに、
その幸せを感じられない。
これでは、
一生かけても自分の幸せにたどりつく
ことはありません。
「今この時間や経験、人との出逢いから、
自分は何を受け取れるかな?」
そう意識することによって、
身のまわりにあふれている
小さな幸せに気づけるようになるのです。
今日は、
「あなたは、幸せを感じることができますか?」
というテーマでお話ししました。
誰しもが、
幸せになることを求めて生きていると思います。
理想のキャリアを手に入れたり、
素敵な人間関係に恵まれたり、
欲しいものを好きなだけ買えたり、
幸せのかたちは人それぞれだと思います。
ですが、大前提として
自分の受け取り力がなければ、
いつまでたっても、何を手に入れたとしても
幸せを感じられる瞬間はやってこないでしょう。
幸せは、
誰かから与えられるものではなく、
自分から感じるもの
だと私は思います。
自分にとっての幸せは、意外と近くに、
それこそ足もとに落ちているのかも
しれませんね。
あとは、それを大切に拾ってあげるだけなのです。
今日はここまでです!